セガサターン
数ヶ月ぶりにテレビをつけた。ゲームのために。それもセガサターン。しかも画面を使わないゲーム。タイトルは
『リアルサウンド~風のリグレット~』
このゲームは、発売された当時は音声のみのゲームとして話題を集めた。コントローラーで使うのは十字キーとAボタン(またはLボタン)のみ。画面は終始真っ黒。本当にずっと真っ黒。スタッフロールもなし。だがDiscは4枚もある。強気すぎる。
簡単にどんなゲームかを説明すると、ラジオドラマである。声の出演は柏原崇、菅野美穂、篠原涼子など。で、サウンドノベル(「弟切草」「かまいたちの夜」など)のように、分岐の選択によってエンディングが変わるというもの。なのでラジオとドラマとサウンドノベルが好きな人にはけっこう楽しめることだろう(ぼくはけっこう楽しめた)。ちなみに物語の内容は恋の話で、ヒロインはバカで元気でちょっと天邪鬼というありがちな性格なのだが、やっぱり非常にかわいいので、メチャ惹かれる。
ただ、エンディングの種類が少ない。一回のプレイに約4時間かかる。スキップできないため2回、3回とやりたくない。話を戻せないから聞き逃した時困る。たまにサウンドがリアルじゃない。手抜きに思える。など、色々と難点がある。しかしお好み焼きを作りながら、食べながら、PCをいじりながら、マンガを読みながら、内職しながら、ウイイレをやりながら(映像のみ)など、何か別のことをしながらできる数少ないゲームだ。そして、目が見えない人にも楽しめるゲームは他にないだろう。少なくとも発売された当時はなかったはずだ。そういう意味でいいゲームだったと言えるのではないか。
・・・まあ、新品6800円と考えるとやはり、損な気もするね。ぼくはブックオフにて105円で購入したためにけっこう満足できたが。